土砂搬送関連APTS(自動垂直運搬システム)
APTS(垂直搬送が可能なコンベヤ)
従来のものと比べ多様な土質において対応が可能で、平ベルトとフレクスベルトの組み合わせにより成り立ち土砂の垂直搬送を実現しています。また、垂直方向の搬送に対して土砂がこぼれ落ちない仕組みになっており、主搬送は平ベルトであるため、積載断面積が大きく効率的に土砂を搬送することができるシステムです。
APTSの仕様
搬送能力 | 30㎥/h~330㎥/h |
---|---|
最大揚程 | 54.1m |
最大水平距離 | 25.8m |
最大塊径 | 250mm |
ベルト幅 | 500mm~1200mm |
特長
- ①多様な土質において対応が可能
- ②粘性土においてベルトへの土砂の付着を極力抑える構造
- ③巨塊に対して隙間が発生しないように工夫されている
- ④垂直方向の搬送に対して土砂がこぼれ落ちない仕組み
APTSの基本構造
平ベルトとフレクスベルト(Fベルト)の組み合わせにより成り立ち、主搬送には通常の平ベルトを使用し、特殊な突起のついたFベルトにて土砂を一時的に挟み込むことによって、垂直搬送を可能としています。
Fベルトの構造は、写真のように平ベルトに対して縦方向にフレキシブルな波桟を取り付け、その内側を中桟によって区切ることにより長方形の部屋を複数形成しています。また、波桟は柔軟性をもっているので平ベルトと同様にプーリー部の曲がりに対しても対応できる構造となっています。
平ベルトの構造および動きを図-1に示します。動力はヘッドプーリーを伝わり青矢印の方向に平ベルトは稼動します。土砂の投入は下部の水平部分にて行い、上部水平部分の先端より排出されるようになります。
Fベルトの構造を図-2に示します。図のように全体形状は平ベルトと同様ですが、ベルトの動きはキャリア側とリターン側が反転し逆回転方向となります。Fベルトは垂直方向の搬送に対して土砂がこぼれ落ちないように補助する役割があります。そのため、波桟と中桟が平ベルトと重なり合うことによって土砂を閉じ込める部屋を形成し、APTS構造が成り立ちます。
APTSにおける土砂の流れは矢印の方向となり、垂直部では平ベルトとFベルトによって形成された部屋に土砂は閉じ込められこぼれおちることを防いでいます。垂直に搬送された土砂は上部の水平部にて開放され平ベルト先端より搬出されます。
お問い合わせ
建設機械に関するお問い合わせはフォームにて承っております。